【閂止め(かんぬきどめ)ミシンについて】

閂止めミシンは、布や縫い目の端を、短い距離で何度も往復縫いをして、糸で固めてしまう特殊なミシンです。

この「閂止め(かんぬきどめ)」の縫い方は、昔の建物の戸締りに使われた「閂(かんぬき)」のように、しっかりと動かないように固定することから名付けられました。

服の縫い目の中で、特に力がかかって破れやすい場所を、頑丈に補強するためだけに作られた専用ミシンです。このミシンを使うことで、製品の耐久性を格段に高めることができます。

【このような場合に最適】

閂止めミシンは、製品の「ほつれ防止」「強度アップ」を目的として、以下の箇所に使われます。

1. 力が集中して、破れやすい部分の補強

  • ポケットの口:手を出し入れする際の力がかかり、ほつれやすい角を固定します。ジーンズや作業着などでは特に重要です。
  • ベルト通し(ループ):ベルトの重さや、着脱時の力がかかる根元を、本体にしっかり縫い付けます。

2. 開閉によって負荷がかかる部分の固定

  • ファスナーやボタンホールの端:開け閉めする際に、縫い目が裂けたり、糸がほつれたりしないよう、両端をガッチリと補強します。

3. デザインとしてのワンポイント

  • 補強だけでなく、縫い目の密度がデザイン上のアクセントとしても機能します。

閂止めは、既製服が長く、安心して着られるための、縁の下の力持ち的な補強技術です。